サンパウロ・ファッション・ウィーク(SPFW)の2016年夏物コレクションが13日に開幕した。17日までサンパウロ西部のカンジード・ポルチナリ公園で開催される今回のショーは、記念すべきものとなる。
SPFWは今やブラジル国内のみならず、南米でも注目を浴びるショーとなっているが、今年は1995年に開催された第1回から数え、ちょうど20周年の記念すべき開催となる。
また、今回のショーは、ブラジルが生んだ世界的トップモデル、ジゼリ・ブンチェンにとって、最後のファッション・ショーとなる。奇しくも今年はジゼリにとってもモデル活動20年にあたる記念の年。その節目を、彼女のモデル人生と同じ長さの歴史を持つSPFWで迎えたいというわけだ。ジゼリは15歳だった95年に、郷里のリオ・グランデ・ド・スル州を離れ、サンパウロでモデル活動をはじめている。
今回ジゼリがランウェイに立つのは15日の午後8時30分頃。彼女が長年契約を結んでいるブランド、コルッチのためのショーとなる。
なお、ジゼリが活動を停止するのはあくまでファッション・ショーへの参加であり、今後もブランドのキャンペーン活動などは継続して行う。彼女がショーへの活動を辞める理由は、アメリカン・フットボールのスター選手トム・ブレイディと、彼とのあいだにできた子供とのアメリカでの家庭生活を優先させるためだ。
また、ジゼリの登場に話題が集中しがちだが、現在、そしてこれからのブラジルや南米のファッション界を担うデザイナーやブランドのショーも毎度のごとく充実しているので、サンパウロ市内のファッショニスタは要注目だ。会場まで行けない人は公式サイトhttp://ffw.com.br/spfw/verao-2016-rtw/でもその様子を随時確認できる。(12日付エスタード紙などより)