13日の保健省の発表によると、今年に入って確認されたデング熱患者は3月28日までの集計で46万500人で、1時間当たり220人のハイペースで感染が拡大中で、55・9%にあたる25万7809人はサンパウロ州の患者と14日付のエスタード紙が報じている。
世界保健機関(WHO)は、人口10万人当たり300人の感染が確認された状態を〃流行〃と定義しており、10万人当たり585・5人となったサンパウロ州はその値を既に超えている。
今年の感染者数を昨年同期と比較すると、全国では13万5千人から46万500人と約3・4倍に増え、サンパウロ州では3万5141人から25万7809人に約7・3倍増を記録した。
人口100万人以上の都市の10万人当たりの感染者数では、サンパウロ州カンピーナス市が1707・9人でトップ。サンパウロ市は209・2人で、ゴイアニア市の1017・5人、レシーフェ市の246・1人に次ぐ4位だった。
フェルナンド・ハダジサンパウロ市長(労働者党・PT)は「保健省のデータ(サンパウロ州での感染率10万人当たり585・5人)が確認されたら、確かにサンパウロ州は〃流行状態〃にあると言える。サンパウロ市は若干ましだが、それでも前年よりずっと悪い。警戒を続けていく」と述べた。
保健省は総計1億5千万レアルを、各自治体の対デング熱警戒、予防、制御のために追加予算を計上したと発表。サンパウロ州には28600リットルの殺虫剤と診断用キットなどを届けたという。
サンパウロ州保健局は「州内645市中、410市は〃流行状態〃ではない」と文書で述べ、州全域でデング熱が〃流行状態〃との見解を否定した。