リオ市北部のマドゥエイラで16日朝、コントロールを失ったバスが道路沿いのバールに突っ込み、家屋が半壊、運転手が死亡、乗客23人が負傷するという事故が起きたと同日付各紙サイトが報じた。
事故が起きたのはパヴナ~カスカドゥラ間を運行するヴィラ・レアルのバスで、運転手のヴィトル・ナシメント・ダ・シウヴァ氏(48)は規定通りの速度で安全運転を行っていたが、急に気分が悪くなり、コントロールを失って歩道に乗り上げた後、前半分がバールとなっている家屋に衝突して停止した。
運転席側の車体がひしゃげ、壊れた壁などが車体の中に入り込んで身動きが取れなくなっていた運転手は、消防によって救出されたが、病院に搬送する途中で死亡。衝突のショックで飛ばされたりした乗客23人は、窓を破って脱出したり、消防隊によって救出されたりした後、近隣の病院で手当てを受けた。
バス会社によれば、亡くなった運転手は同社勤続丸4年で、事故を起こした経験もない、優秀な人材だったという。
現場には市防災局の職員も赴き、家屋の破損状況を分析したが、倒壊の危険はないと判断した。