ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 適正体重超過半数超える=06年より23%増える

適正体重超過半数超える=06年より23%増える

調査結果を発表するシオロ保健相(Elza Fiuza/Agência Brasil)

調査結果を発表するシオロ保健相(Elza Fiuza/Agência Brasil)

 保健省が15日、14年の慢性病のリスクと保護に関する電話調査によると、18歳以上で適正体重を超えた人は52・5%に達し、2006年の43%より23%増えたと発表したと16日付伯字各紙が報じた。
 適正体重以上とされるのは体重÷身長の2乗が25を超える人で、30超の肥満の人も、06年の11・9%比50%増の17・9%いた。適正体重を超えた人は男性56・5%、女性49・1%で男性が多いが、肥満は男性17・6%、女性18・2%だった。
 年齢別に見ると、18~24歳で適正体重を超える人は38%で比較的良好だったが、45~64歳では61%が太り気味か肥満だった。就学年数0~8年の人は58・9%が適正体重以上だったが、就学年数12年以上の人は45%だった。肥満の人も、就学年数8年以下では22・7%いたが、12年以上の場合は12・3%だった。
 アルトゥール・シオロ保健相は、適正体重を超える人の増加は気がかりだが、肥満の人の割合は3年間ほぼ一定(17・4~17・9%)とした上で、世界保健機構(WHO)が推奨する15%まで下げる努力をすると約束した。
 調査では、高コレステロールの人が20%(男性17・6%、女性22・2%、55歳以上では35%)いる事も判明した。炭酸飲料や脂肪の多い肉の消費は減少傾向にあり、野菜や果物の摂取を心がける人が増えているが、食生活の乱れや喫煙、飲酒などが原因の慢性病は死因の72%を占め、今も年間70万人の命を奪っている。
 昨年の調査は、連邦直轄区と全州都の18歳以上の人、4万853人を対象に行われた。