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任期を振り返る室澤所長
任期を振り返る室澤所長

JICA室澤所長帰国へ=研修経験者に期待込め

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所の室澤智史所長(57、京都)が帰国するにあたり8日、あいさつのため本紙を訪れた。2011年11月の着任から3年5カ月、2度目のブラジル赴任を終えた。
 1987年から約4年間、サンパウロとブラジリアで勤務した。「当時と比べると世代交代が進み、少し寂しい印象もある。日本人の経営する専門店も減った」と変化を惜しみつつも、「これからはデカセギ帰りの日系人が、日伯交流のパイク役となるはず」と期待を込めた。また「最近は読み書きの出来る三世が多く、JICA職員や日系企業にも優秀な人材が増えた」との印象を語った。
 世界各国に比べブラジルは恵まれているという室澤さんは、「訪日する機会、事業がいくつもあり、昨年の安倍総理来伯によってさらに増えた」と交流を喜び、「研修などを経て帰国した訪日経験者には、日系社会とのつながりをさらに強化してほしい」とエールを送った。23日に帰国の途へ就く。