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デング熱=サンパウロ市北部に軍医や兵士派遣=診察やボウフラ対策に参加

 サンパウロ市では23日から軍医10人と兵士50人がデング熱対策に参加すると23日付エスタード紙が報じた。
 軍医が派遣される市北部の保健所(UBS)決定は24日だが、23日にはトレメンベの救急病院(AMA)で軍医2人が診療活動を開始、兵士達も北部リモン区でボウフラ撲滅対策に参加し始めた。同区の患者数は10万人当たり294・6人で、流行寸前だ。兵士達は市保健局職員らと組んで各戸を回り、住民の指導などに当たるが、暴力行為頻発地区では約20%の住民が戸別訪問の受け入れを拒絶する傾向にあり、住民の心を開く工夫も求められる。
 サンパウロ市はテント15張りの貸し出しも要請中で、既に設営した7カ所以外にも野営病院を設営する意向だ。3月末現在のサンパウロ市のデング熱患者は8063人で、昨年同期の3183人の3倍弱だ。感染拡大は今後も1カ月程度続くと見られている。
 ブラジルでのデング熱蔓延を懸念し、米国政府は22日、旅行者は虫除けや長袖の服を使用するよう勧める文書を出した。