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教員ら教育局に乱入試みる=州政府との交渉は平行線=スト継続は近日中に結論

 3月16日からストライキ中の州立校教師達が23日午後、サンパウロ州教育局に乱入を試みる騒ぎがあったと24日付伯字各紙が報じている。
 軍警の発表によると、60人のデモ隊が鉄製の扉を突破し、ガラス戸も破壊したが、建物に入る前に軍警に阻止された。今回の抗議行動はサンパウロ州公教育教員協会(APEOESP)の主導の下で行われ、警官と教育局職員が負傷したが、教員側には怪我人や逮捕者は出なかった。
 APEOESPは24日午後2時にMasp広場で集会を行い、スト続行の是非を決める。
 この侵入劇は、APEOESPの代表者とエルマン・ボールヴァルドサンパウロ州教育局長の会談後に起きた。
 APEOESP側は、ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)の「賃上げについては、7月のデータベースを基に話し合う」という提案を良しとしなかった。
 州政府は過去4年間で45%の調整を行ってきたと釈明しているが、APEOESPは、大卒の労働者の給与と見合うよう、75%の賃上げを要求している。 教育局長は、州公務員の保健サービスネットワークに臨時採用の教師を含め、臨時採用期間が終わった教師が再度採用されるまでの日数(現在は200日)を短縮するという内容の法律を州議会に提出する意向も表明したが、APEOESPはその話は2013年にも提示されたが約束が果たされていないとして拒否した。
 教師達は、1クラスの生徒数を25人に制限する事も要請したが、州当局は超過人数との報道はでっち上げではないかと疑問を投げかけている。 
 サンパウロ州教育局庁舎への侵入騒動に関して、APEOESPは、「マスコミは州政府と癒着し、教員の言い分の正当性には目を向けず、暴動があったかどうかだけを扇動的に報じるのみだ」と語った上、「教育局の一切の譲歩を拒む態度に直面した教師が激怒し、彼らの不満を態度に示したことは明らかだ」と結んだ。