ネパール中部で25日にマグニチュード(M)7・8の巨大地震が発生、27日までに3800人超の死者が確認されたと26、27日付伯字各紙、サイトが報じている。
震源地は首都のカトマンズから西北西に80キロ、深さ7キロの地点で、ネパール国内の地震としてはM8・1を記録した、1934年のビハール・ネパール地震以来、最大規模のものとなった。
首都カトマンズでは住民数百人が倒れた瓦礫の下敷きになり、生き埋めになった。各国からの救助隊も続々と到着しているが、現場の指揮系統、物流は混乱し、援助の手が効果的に被災者に回っていない現状もある。
大地震発生後、カトマンズの在ネパールブラジル大使館には同地で被災したブラジル人からの連絡も入っているが、外務省によると大使館を訪れたブラジル人の健康状態は良好で、食料や通信手段、被災を証明するまたは被災して失われた公文書を要請しているという。
外務省は26日の時点でブラジル人79人が同国に滞在中であることを確認し、同日夜までに60人の安否を確認。27日も安否確認作業を続けた結果、27日午後1時までに同国内にいたブラジル人96人の安否が確認されたとの発表があった。ブラジル大使館には大使を含む3人の外交官と3人の職員、現地職員がいるが、在インドブラジル大使館からもブラジル人捜索や救助活動のための増援が派遣された。
ネパールでは26日もM6・7の余震が起きており、27日午後1時半過ぎには死者は4千人を超え、負傷者も最低7500人と報道された。今回の地震ではエベレスト山での雪崩なども確認されており、余震はまだ続く見込みだ。
セアラ州出身のブラジル人登山家ロジエル・アレシャンドレ氏(46)が所属する登山隊もエベレストで雪崩に遭って身動きが取れなくなり、高度1千メートルの地点のベースキャンプで待機していたが、27日に派遣されたヘリコプターで救出された。エベレスト山では26日の時点で少なくとも18人の死者が確認されているが、最初にヘリで救出され、カトマンズに搬送された被害者によると、雪崩に押し潰され行方不明になり、ほとんど生存の見込みのない被災者が相当数いるという。
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