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マルタ上議が離党届提出=PTへの鋭い批判残して

 元サンパウロ市市長のマルタ・スプリシー上議が27日、労働者党(PT)に離党届を出したと29日付伯字紙が報じた。
 マルタ氏は第一期ジウマ政権で文化相も務めたが、12年のサンパウロ市市長選挙や14年の統一選挙への出馬をルーラ前大統領から拒まれた事や汚職による党幹部告発などで、党やジウマ政権への不満を募らせていた。
 マルタ氏が離党する意向である事は文化相辞任後からずっと囁かれていたが、離党届には「党幹部が(メンサロンで)実刑判決を受けた後も汚職と縁を切らず、新たな汚職事件(ペトロロン)にも党幹部が関与した」とPTに対する批判が書き連ねられ、党関係者もその論調の激しさに驚いたという。
 移籍予定の党名は明らかにされていないが、ブラジル社会党(PSB)のカルロス・シケイラ党首が同日、マルタ氏が来年のサンパウロ市市長選挙に同党の候補として出馬する見込みだと発言したりしてており、5月中に移籍となる可能性も強い。