3月8日の「世界女性の日」にTVとラジオで大統領演説を行った際に、多くの国民から「パネラッソ」(鍋を叩いて抗議の意思を示す)を受けた事などを鑑み、ジウマ大統領が27日、第一期政権では毎年行ってきた5月1日のメーデーの日の大統領演説を断念する事にしたと28日付伯字各紙が報じている。
大統領から国民へのメッセージはインターネット上の社会ネットワークサービスで配信されるが、具体的なメディアは明らかにされていない。
エジーニョ・シウヴァ社会通信局長官は「大統領は民主主義に基づくいかなる抗議も恐れてはいない。抗議行動はより民主主義的な国家を建て上げるために益する」とした上で、「ラジオやテレビ、紙媒体と同じく、インターネットの価値を認めた故の選択に過ぎない」とした。
大統領がメーデーの日にTV演説をしないのは、ルーラ前大統領がその日にちなんだ式典に参加し、メディアを通じた演説をしなかった09年以来、6年振りとなる。ジルマ大統領は前大統領よりTV演説をずっと多く行っている。ジルマ大統領が4年4カ月の在任中に行ったTV演説の回数は、ルーラ前大統領が8年間に行ったTV演説の回数と並んでいる。