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フォファンが遂に引退=国内最終戦優勝で花飾る

フォファン(ウキペディアより)

フォファン(ウキペディアより)

 2008年の北京オリンピックで優勝、1996年のアトランタと2000年のシドニーで銅メダルを獲得した女子バレーの名セッター、エリア・ロジェリオ・デ・ソウザ・ピントさん、通称〃フォファン〃が現役を引退する事になった。
 国内最後の試合となったスーパーリーグ決勝には、リオデジャネイロ/Rexona/Adesの正セッターとして出場。対戦相手のオザスコ/Molico(サンパウロ州)をセットカウント3対0で制し、リーグ3連覇、10度目の優勝を遂げた立役者だ。
 決勝戦の最優秀選手にも選ばれたフォファンは1970年4月にサンパウロ市で生まれ、1991年から2008年までブラジル代表としてプレー。代表として出場した試合は340回を数え、オリンピックにも5回連続で出場している。
 世界選手権では1995、2003、2007年に銀、1999年に銅メダルを獲得、グランプリックスでは、1994年を皮切りに金メダル6回、銀メダルと銅メダル各2回など、その成績は華々しいものがある。
 リーグ3連勝を決めた4月26日、メディアのインタビューに応じたフォファンは、「ベルナルジーニョ監督がいなかったら今の私はいない。監督は常に私をベテランのフォファンとしてではなく、一人の選手として扱い、常により良いものを要求してくれた。私は私がフォファンであるという理由だけでここにいたいとは思わないし、常に上をという監督の姿勢が私達をここまで引き上げてくれた」と発言。脇で聞いていた名将ベルナルジーニョは、感激で目を赤くした。
 同監督はフォファンを「彼女は国内最高のセッターであるだけではなく、常に微笑を忘れないすばらしい人物だ」と評した上、「引退してしまったらコート内外で過ごした時間を思い出し、虚無感に浸るのではないかと、それだけを心配している」と述べた。
 1985年にポン・デ・アスーカルE.C.で現役生活を始め、国内最高のセッターの地位まで上り詰めたフォファンは、5月にスイスで行われるクラブ世界選手権を最後に現役を引退する。(4月27日付エスタード紙、ウキペディアなどより)