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一番搾りを手にする芦田取締役、ドメニコ社長、藤田伸朗副社長
一番搾りを手にする芦田取締役、ドメニコ社長、藤田伸朗副社長

キリン一番搾り発売1周年=日伯120周年の記念ラベルも

 ブラジルキリン(ジーノ・ディ・ドメニコ社長)が5日、サンパウロ市内レストラン新鳥でキリン一番搾りの「外交樹立120周年」を記念したデザインラベルの発売、及びブラジルでの製造・販売1周年の記念パーティーを行った。関係者ら91人が出席した。
 両国の国旗と野球、サッカーなどの文化をモチーフとした記念ラベルは在聖総領事館から120周年事業の一環として認定を受け、現在流通している同商品すべてに貼付されている。
 サンパウロ州イトゥー市の製造工場1箇所のみで製造する同商品は、ブラジルビール市場で主導権を握る「味の薄いビール」とは一線を画す「濃く贅沢なビール」だ。355ミリリットル瓶での販売で、「プレミアムビール」と呼ばれる価格帯に属する。
 スーパーや一般の飲食店では中々見かけない同商品だが、現在はサンパウロ市内の日本食レストランを中心に販売しているという。本紙の取材に対し、芦田正和取締役は「詳しい販売本数などは公表していない」としながらも、「取り扱いのレストランも順調に増えてきている」と話す。
 気になる商品の味だが、日本で発売されている同商品と「全く同じ」だと強調する。ブラウマイスターと呼ばれるビール鑑定士の駐在員が毎月日本本社に戻り、味を再確認して品質の管理を徹底しているという。
 今後の販売の見通しとして「まずは飲食店での支持を獲得することが重要」と話す。「大瓶を数人で注ぎあう今のブラジルのスタイルから、1人1本のプレミアムビール、という形が定着しつつある。ハイネケンやバドワイザーといったロングネック(355ミリリットル)中心の商品に対抗していければ」と意気込み語った。