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東西南北

 19日、サッカー全国選手権1部、南大河州都ポルト・アレグレに本拠を置くグレミオの監督を務めていた、ルイス・フェリペ・スコラーリ前ブラジル代表監督、通称〃フィリポン〃が辞任したと、同クラブ会長のロミルド・ボルザン・ジュニア氏が発表した。同会長は落胆を隠さず、辞任は本人からの申し出によるものだったと明かした。今年はこれまで州選手権で準優勝、全国選手権も1分1敗で、決して素晴らしい成績ではないが、辞任を申し出るほど酷くもなかった。稀代の名将のプライドが許さなかったのだろうか。
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 ブラジルと米国が司法の場で、バイア州内陸部ピンドバスー市で2001年に採掘された時価3兆レアルともいわれるエメラルド(重さ380キロ)の所有権を巡って争っている。問題のエメラルドは08年から、米国ロサンゼルス市警の金庫に保管されている。ピンドバスー市から盗まれていたエメラルドが発見されたとの報が入って以来、既に8人のブラジル人が、同市警の警備下にある石をとりもどそうとしたが、まだブラジルには戻っていない。
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 サンパウロ州高等裁判所が、カンピーナス市の軽食堂に、同店の客に対する人種差別的行為の補償として、8175レアルの賠償金の支払いを命じた。事件は09年12月に原告が友人と入店した際に起こった。軽食堂の名前は明らかにされていない。ランチを二つ頼んだのに一つしかこなかったので、指摘したら「お猿さんも食べるのかい」と言われたという。原告の弁護士は「司法が人種差別に対し、断固たる態度をとった」と判決を評価した。