ブラジリア市パラノア区の公立校、第5初等教育センターでは、学校側の要請で授業中に軍警による身体検査が行われており、20日には検査を拒否した生徒が警察に連行されたと22日付G1サイトが報じた。
21日にはここ1カ月の間で8回目の検査が行われ、学校側の責任者同伴で教室に入った軍警3人が、生徒達のカバンや衣類などを検査した。本来なら授業が行われる時間帯に教室内で身体検査という事態は異常だが、学校側はこうでもしないと武器や麻薬が校内に持ち込まれるのを防ぐ事ができないとし、市教育局も学校側の判断を支持する意向を表明している。
軍警側は両手を頭の後ろで組ませた上で、ポケットなどに不審物を隠していないかまで調べているが、同様の措置は同市の公立校では普通の事としている。
これに対し、連邦直轄区教員組合は、校内に軍警が入って一斉に身体検査を行う事は望ましい方法とは思えないとの見解を明らかにしている。