保健省が26日、全国のデング熱による死者は5月9日の時点で290人に達したと発表した。4月の感染者数は3月比27%減となり、ピークは超えたが、半数以上の14州では増加が続いたと26日付アジェンシア・ブラジルや27日付エスタード紙が報じた。
9日までに感染が確認された患者は、昨年同期比155%増の84万5900人で、死者は昨年同期比25%増の290人だ。ただ、4月の感染者数は24万4600人で、3月の33万7700人より27%減り、死者も106人から29人に79%減った。
前月比で感染者が減った州は、アマパー79・3%(682人→141人)、サンパウロ州51%(19万2200人→9万3700人)、マラニョン47・2%(2200人→1200人)など13州だ。増えた州は連邦直轄区117・9%(965人→2103人)、南大河103・6%、エスピリトサント75・5%、セアラー65・7%(7393人→1万2249人)、ロライマ54・5%、パライバ44・0%、ミナス38・0%(2万8829人→39790人)など14州。
罹患率が最も高い地域は、10万人当たり653・1人(9万9403人)感染の中西部で、同648・1人、計55万1657人が感染した南東部が続く。
感染者最多州はサンパウロ州の43万2805人で、昨年同期比190%増だ。罹患率は10万人当たり982人で死者数は207人だが、その後も、エンジェニェイロ・コエリョ、ポチレンダバ、グアララペスのような小さな市で死者が出ている。
秋から冬は感染が下火になるが、近年の蚊は寒さに強くなった上、蚊の卵は乾燥していても生き残るため油断は禁物だ。
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