連邦最高裁は27日、上院や知事、大統領など高い役職に就いている人の場合、仮に所属の党を離党して他党に移籍しても、その役職を失うことはないことを、満場一致で認めた。これはすなわち、元サンパウロ市市長のマルタ・スプリシー上議の労働者党(PT)の離党問題を指すものだ。この件は、彼女の離党を「党への裏切り」と不服とするPTが、政党移籍に関する法律上、上議を続けるのは違法なのではないかと異議申し立てをしていたものだったが、上記の理由で却下となった。これでマルタ氏は来年のサンパウロ市市長選に安心して臨めそうだ。移籍先はブラジル社会党(PSB)が有力視されている。
◎
18日にリオ南部サンコンラードで起こったアパートのガス爆発事故で入院中だったドイツ人、マーカス・ミューラーさんが28日未明、亡くなった。ミューラーさんは同事故の原因のカギを握る人物として知られており、入院先の病院で、「強盗に押し入られ、ナイフで体を傷つけられ、アパートを破壊するなどと脅されていた」との証言を行っていた。しかし、監視カメラの映像で矛盾が見られたため、「被害妄想の自殺未遂では」とも見られていた。
◎
27日のサッカーのリベルタドーレス杯の準々決勝第2試合で、インテルナシオナルはサンタフェ(コロンビア)を2―0で下し、2試合合計で2―1となり準決勝進出を決めた。一方、クルゼイロは対リーベル・プレート(アルゼンチン)戦を0―3の惨敗で落とし、2試合合計1―3で、昨年の同杯に続いて準々決勝で今大会の敗退となった。