ピアウイ州都テレジーナから190キロのカステロ・デ・ピアウイで27日、15~17歳の少女ら4人が、成人男性1人と未成年者4人に襲われ、暴行、強姦後、高さ10メートルの崖の上から投げ落とされるという事件が起きた。
被害に遭ったのは、同日午後4時頃、丘の上で写真を撮るといってバイク2台で出かけた17歳2人、16歳と15歳各1人の4人の少女達だ。
ところが、夜になっても4人は帰ってこない。遅くなる時などは電話をするのに、電話はかからず、携帯電話に電話をしても返事がないといぶかっていた17歳の少女の親は、息子から「警察の車が妹のバイクを運んで行ったが、何かあったのか」との電話を受け、違反行為で捕まったのならと書類を用意して警察に出向いた。
ところが、警察が回収したバイク2台は、22日に起きた強盗事件の犯人を捜している最中に雑木林のそばに放置されていたもので、違反行為が原因で没収されたものではなかった。
家族からの届出を受けた警察が少女達の行方を捜索したところ、4人とも、衣服を脱がされ、出血し、意識を失った状態で発見された。
少女達は最初、市内の病院に運ばれたが、その後、テレジーナの救急病院に移送された。救急病院によると、17歳の少女の1人は頭蓋骨骨折を起こしていて集中治療室に入院中で、もう一人の17歳少女も、顔面骨折を起こして手術を必要とした。16歳の少女と15歳の少女の状態は安定しているが、4人とも体や顔に無数の傷があり、土にまみれていた。
警察によると、4人を襲ったのは5人組で、2時間もの間、殴る、ナイフで胸やももを刺す、乳房の先を切り取るといった暴行を加えたり、強姦したりした上、麻薬まで飲ませたという。その後も地面を引きずったか抱え挙げて運んだかした後、高さ約10メートルの崖の上から投げ落としたという。少女達は手首と足首を縛られていたが、縛られたりする前に抵抗したらしく、爪の間に相手を引っかいたときに残ったと思われる皮膚の細胞が残っていた。
また、少女達の捜索に加わり、4人を最初に発見した警察官の息子は、目にした光景の凄惨さにショックを受け、病院に入院した。この青年は機械呼吸の状態だという。
警察はその後、容疑者の未成年4人の身柄を拘束し、少なくとも3人が犯行を自供した。40歳のアダン・ジョゼ・デ・ソウザ容疑者は姿をくらましている。警察によると、容疑者5人はみな前科があり、犯行時には麻薬を使っていたと見られている。
事件を知った住民は一様にいきり立ち、警察署の前でタイヤを燃やしたりして抗議。警察ではリンチなどの可能性を加味して、未成年者4人をテレジーナに移送する意向だという。(28日付G1サイト、Veja誌サイト、メイオノルテ・サイトなどより)