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リカルド・テイシェイラ元CBF会長(Agencia Brasil)
リカルド・テイシェイラ元CBF会長(Agencia Brasil)

連警がテイシェイラ氏起訴=CBF会長時代の収賄等で=渦中のセレソンは沈黙貫く

 連邦警察は1日、リカルド・テイシェイラ元ブラジルサッカー連盟(CBF)会長(任期89年1月~12年3月)を、負債の不正回避、資金洗浄、公文書偽造、無形偽造の疑いで起訴したと2日付伯字各紙が報じた。
 ブラジルでは、財務省管轄の金融活動管理審議会(Coaf)が、09年から12年に渡って、テイシェイラ氏名義での、総額4億6千460万レアルに上る不自然な取引を記録した。
 連邦警察が捜査の結論をまとめたのは1月で、5月27日にスイスで起きた、FIFA幹部の組織ぐるみの汚職計画への関与の疑いによるジョゼ・マリア・マリン前CBF会長逮捕より前に容疑が固まっていた。テイシェイラ氏起訴はFIFA汚職事件と直接の関係はないが、FIFAを巡る汚職調査中のFBIの文書には彼の名前も記されており、捜査協力を行う可能性もある。
 米国連邦警察(FBI)の調査によると、テイシェイラ氏は1989年設立のコパ・ド・ブラジルのTV放映権をめぐる便宜供与の見返りとして、TV局から賄賂を受け取り、後任のジョゼ・マリア・マリンCBF前会長、マルコ・ポーロ・デル・ネーロ現会長の3人で分配していた。FBIは、12年以降の同件での賄賂は年200万レアルに上っていたことを明らかにしている。
 テイシェイラ氏は12年、CBFがマーケティング会社との間で結んだ契約に不正があったことなどを告発され、CBF会長職とFIFA理事職、14年W杯組織委員会会長職も辞した。同氏は当時、健康上の問題で辞任と説明していた。
 12日開幕のコパ・アメリカに出場するため、リオのガレオン空港に集まったセレソンの選手たちは、ファン、報道陣と一切接触することなく、トレーニングセンターに移動した。報道陣に対しては、チームのコーディネーターを務めるジウマル・リナルディ氏が「CBFはブラジルでも数少ない『まともな組織』だ」と話すにとどまった。