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マルコ・ポーロ・デル・ネーロCBF会長(Rafael Ribeiro/CBF)

捜査の「ドミノ」ブラジルに届く=FIFA会長が突如辞任で=強気姿勢崩さぬCBF会長

 2日に起きた国際サッカー連盟(FIFA)ブラッター会長の突然の退任劇は、ブラジルサッカー連盟(CBF)汚職問題禍中のブラジルも揺さぶったと3日付伯字各紙が報じている。

突如辞任を発表したブラッターFIFA会長(Agencia Brasil)

突如辞任を発表したブラッターFIFA会長(Agencia Brasil)

 ブラッター会長の突然の退任は、デル・ネーロCBF会長も驚かせた。同会長は即刻、幹部団を召集し、退任の影響について検討した。
 CBFは文書で、「ブラッターFIFA会長辞任の報を驚きを持って受け止めた。これは同氏の個人的な理由によるもので、CBFは事情を察する」と発表した。ヴァルテル・フェルジマンCBF事務局長は、「CBFは連邦検察庁が求める契約書類をすべて提出するなど、当局の要請に応じている。現会長はなんらやましいところなく、言い訳の必要さえ感じていない。よって辞任の意思は無い」とも述べた。
 だが、同事務局長の強気の発言とは裏腹に、デル・ネーロ会長は腹心を集め、保身工作に余念が無い。2日、同会長は各州サッカー連盟会長と会合した。職員は全ての州連盟会長が呼ばれたと言うが、デル・ネーロ会長反対派と見られる南大河州の会長とサンタカタリーナ州の会長は姿を見せず、会合は知らされていなかったとした。
 また、上院で議会調査委員会(CPI)発足に動き、デル・ネーロCBF会長の収賄疑惑追及に闘志を燃やす元セ

レソンのロマーリオ上議(社会党・PSB)は、「ここ数日で最良の知らせだ。今はただ、デル・ネーロCBF会長の辞任を望む」と語った。連邦政府も同会長の辞任がCBF建て直しのための最良の道と見ているが、CBFは民間団体のため、同連盟人事に積極的に介入する意思は無い。
 レナン・カリェイロス上院議長(民主運動党・PMDB)はブラッター氏辞任を受け、「この件で議会調査委員会(CPI)設置の必要性がより高まった」とした。上院CPIはメンバー確定を待つのみとなっている。
 元セレソンのジーコ氏も公式フェイスブックページで、「いっそ私がFIFA会長選に出ようかとさえ思う。ブラジルスポーツ省での経験もあるし、日本を含む世界各国でサッカー振興に貢献してきた。政治の駆け引きよりもスポーツのあるべき姿を優先させる。可能性はゼロではないはずだ」と現状を憂いた。