ロンドニア州マデイラ川に建設中のジラウ水力発電所の工事現場で3日朝、外注作業員2人が感電死する事故が起きた。
死亡したのは、下請け会社のエネザ・エンジェニャリアの作業員で、3日午前10時頃、タービンの部品を取り除く作業を行っていた時、裸電線に触れて感電した。作業員の一人は、最初に感電した仲間を助けようとして近づき、自分も感電してしまったという。
同発電所の建設は、労働者党(PT)政権の看板政策の一つである経済活性化計画(PAC)として始まった。コンソーシアムのエネルジア・スステンターヴェル・ド・ブラジルは、今回の事故はエネザ社の責任下で起きた事で、現場全体の安全管理は十分に行われているとした上、犠牲者と遺族並びにエネザ社に対し、哀悼の意を示した。
ブラジルでは作業現場の安全性確保が決して十分とは言えず、就労中の事故で亡くなる労働者も少なくはない。PAC関連では5月30日未明、ベロ・モンテ水力発電所建設現場でセメントの保管庫が崩れ、3人が死亡、3人がケガをする事故が起きたばかりだ。