当地に来る日本人旅行者は「お釣りをごまかされないぞ」と気を張っている人もいるだろうが、当地のレジ係の大半は「ごまかしている」のではない。実は「算数が苦手」なだけだ。
「23レアルの物に40レアル払いました。お釣りはいくら?」で迷う日本人は少ない。しかしこちらでは満面の笑顔で16レアルを返してくる。そこで相手を犯罪者扱いしてはいけない。「釣りが違うよ」と言えば素直に返してくれる。
当地の計算法も摩訶不思議で「Xレアルの物にYレアル払った。Xに1、2、3・・とお釣りを足していき、数字がYになればお釣りも合う」という考え方。「25、26、あれ? 最初に貰ったのいくらだっけ」とやられたときにはズッコケた。以来、危なそうな人には「お代は37? 50渡すから13返してね」とやっている。ポ語の数字はなるべく早く覚えるに限る。(規)