リオ市で9日、2008年7月6日に起きたジョアン・ロベルト・ソアーレス君(当時3歳)殺害事件の陪審裁判が開かれ、元軍警のウイリアン・デ・パウラ容疑者に18年の実刑判決が下ったと9日付G1サイトなどが報じた。
同事件は、犯罪者追跡中の軍警がジョアン君の母親が運転していた車を犯人の車と思い込み、機関銃17発を連射したもので、幼児用の椅子にいて身の隠し場もなかったジョアン君が被弾。病院に運ばれたが助からなかった。車の中には同君の兄もいたが、母親が助け出し、難を逃れた。
元軍警の弁護士は「頭の中に賊に反撃されるとの恐怖感があった」と弁護したが、検察官は「現場は危険区域ではなく、命の危険にさらされてもいなかった。弾はタイヤにではなく、車体そのものに向けられていた」と元軍警の責任を問うた。 元軍警は上告できるが、ジョアン君の母親は涙を流しつつ「正義がなった」「家に帰ったら子供達を抱きしめて報告する」と語っている。