梅田邦夫駐ブラジル日本国特命全権大使が5日来社し、日伯外交樹立120周年の関連行事や要人往来に関する見通しなどを語った。「まだ正式な段階ではないが、秋篠宮ご夫妻の10月末から11月にかけてのブラジルご訪問を調整しているところです。ジウマ大統領訪日も12月に実現するよう働きかけている」と明かした。
120周年の目玉行事の花火祭り(9月12日)前後には、日伯議員連盟(麻生太郎会長)の来伯使節団や、両国を代表する経済人によるセミナーも開催したい意向だ。
今月18日には連邦議会にて、両国関係の深化を目的に公聴会が開催される。伯日議員連盟、日系団体関係者が集い、ウィルソン・ブルーメル在ベロ・オリゾンテ名誉総領事(元ウジミナス社長)とオデシル・コスタ・オリヴェイラ在サルバドール名誉総領事らがスピーチに立つ。
今月15日からは、いよいよ数次査証(マルチビザ)が導入される。今後の展開として「両国でワーキングホリデーなどを締結し、さらに人的交流が盛んになれば」と期待した。また日本にはブラジル国籍の受刑者が約200人おり、移送条約も必要と話している。
リオ五輪に向けた受け入れ態勢にも言及した。開会、閉会式には安倍晋三首相始め、次期開催地として舛添要一・東京都知事らも訪れる可能性があるという。当地側の役割として要人の受け入れ、選手団やファンの安全確保、現地での応援体制構築を挙げた。
「開催地のリオだけでなく、各地で情報を共有し全伯一団で迎える必要がある。14年サッカーW杯同様、日系社会の協力が不可欠」と話し、関係者へ支援を求めている。
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