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サンパウロ市に早くも冬の到来か=1日で13・4度の寒暖差

 15日、サンパウロ市で記録した急激な気温低下は、市民達を大いに驚かせたと16日伯字各紙が報じた。
 寒冷前線の通過で南極からの冷たい空気が入った影響で、サンパウロ市の気温は24時間で13・4度低下した。
 国立気象観測所(Inmet)によると、14日午後3時のサンパウロ市の気温は27・3度で、15日の同時刻の気温は13・9度だった。「南極からの寒気が急速に移動してきて熱帯の温暖な空気はどかされてしまった」と同観測所のエルネスト・アルヴィン気象予報士は語る。
 サンパウロ市非常事態管理センター(CGE)は15日の午後は今年一番の冷え込みだったとし、「15日の正午から午後6時にかけてのサンパウロ市の平均気温は14・7度で、それまでの午後の最低気温だった6月2日の17・1度を下回った」とCGEの気象予報士、トーマス・ガルシア氏は語った。
 気象データ会社、クリマ・テンポ社のヴィートル・クラッツ気象予報士は、今週のサンパウロ市の天気は変わりやすく、注意が必要だと言う。「16日は曇り空が続き、早朝にはさらに冷え込む可能性もある。17日はおおむね晴れの予報だが、18日にはまた新たな寒冷前線が通過し、雨の可能性もある」とのこと。暦の上では、南半球の「冬至」にあたる21日(日)の午後から冬が始まる。クラッツ予報士は「この冬は空気が乾燥するが、寒冷前線は雨をもたらす可能性もある」という。