アマゾナス州都マナウス市から西に168キロのアナマン市では、市内を流れるソリモンエス川の増水が続き、19日は同市全体が水に浸かった状態になったため、同州防災局が、非常事態宣言の発令を承認したと同日付G1サイトが報じた。
同市では既に8300人以上の市民が被害を受けていたが、非常事態の宣言により、被災した家族支援のための緊急救助計画の立案が待たれている。増水被害は州全域に拡がり、46市で緊急事態宣言が出ている。
アマナン市では洪水のために基本的な行政サービスが影響を受け、医療活動は船上で行われている。ごみ収集もままならず、ごみはカヌーで集められているほか、電力供給にも支障が出ている。
「アナマン市は既に州政府から技術的援助と人道支援を受けていた。非常事態宣言が出されたことで、数日中に新たな救援物資が届くはず」と、エルモジェネス・ラベーロ同州防災局局長補佐が広報を通じて述べた。
アナマン市では、ナザレの聖母、ノヴァ・エスペランサ、サンジョゼ1世、サンタルジアなど、18区の被害が深刻だ。市防災局によると、学校も休校になっており、2640人の児童、生徒が影響を受けている。
同州防災局によると、非常事態宣言がアナマンとボカ・ド・アクレの2市、緊急事態宣言が46市に出ているほか、4市が警戒宣言下にある。
同州防災局は19日、医薬品や次亜塩素酸ナトリウムのほか、合計35トンの保存食を緊急事態宣言中のマナキリ市とカレイロ市に送った。