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農薬使用量=10年間で2・5倍に=サンパウロ州では10キロ/haも

 地理統計院(IBGE)が19日、12年の農薬使用量はヘクタール(ha)当たり6・9キロで、02年比155%増と発表したと同日付G1サイトやアジェンシア・ブラジルが報じた。
 危険または非常に危険とされる農薬は、セラードや中西伯の大豆栽培地を中心に64・1%と27・7%使われた。使用量最多は除草剤の62・6%で、殺虫剤12・6%、殺菌剤(防カビ剤)7・8%と続く。
 使用量が最も多い地域は南東伯で8・8キロ/haを投入。州別ではサンパウロ州の10・5キロ以下、ゴイアス州7・9キロ、ミナス州6・8キロと続く。最少はアマゾナス州の0・5キロだった。
 これらの数字は持続可能な開発に関する統計の一部だ。IBGEは、太陽光や風力といった再生可能なエネルギーの割合が増え、法定アマゾンの森林伐採面積も減少、衛生施設の不足による疾病発生率低下など、環境面や社会・経済面で改善が見られた事は認めた。だが、アマゾンの森林は毎年、数千平方キロ/年ずつ消失しており、1990年~2005年の二酸化炭素排出量は65%増え、デング熱も蔓延など、今後も改善すべき点も多いと強調した。