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記念撮影に収まる関係者
記念撮影に収まる関係者

山口RCが10万円寄付=県人会通し福祉2団体へ

 山口ロータリークラブ(RC)がブラジル山口県人会を通じ、救済会「憩の園」とサンパウロ市の託児所「ジラソル」に日本米や生活用品を寄付した。贈呈式が23日午後、リベルダーデ区の山口県人会館で行なわれ、関係者らは日本からの支援を喜んだ。
 山口RCは毎年同県人会を通し、当地の福祉団体に10万円相当の物品寄付を行なってきた。今年で21年目を迎える。10年目まではオザスコ市の孤児院に、20年目までは希望の家福祉協会に10万円相当の米を贈っていた。同一団体への寄付を10年で一区切りとする方針から、今回は新たに冒頭の2団体がそれぞれ5万円(約1300レ)分の物資を受け取った。
 ジラソルには洗濯用洗剤140キロ、液体洗剤84リットル、塩素消毒液288リットルが贈られた。運営者の和田アンナ・サチコさんと遠藤オズワルド・シロウさんは、「子どもたちの良い生活環境が維持できる。こうした支えは運営の助けになる」と感謝した。
 270キロもの日本米を5月に受け取っていた救済会の吉安園子会長、相田祐弘副会長は、「手巻き祭りで早速活用いたしました。貴重な日本米とあって何よりもありがたい」と礼を述べた。
 要田武県人会長は「仲介役として慈善団体を支援する事業は我々にとっても大切なこと」と話し、山口RCによる継続的寄付を喜んだ。

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 託児所「ジラソル」はサンパウロ市ヴィラ・マリアーナにある。現在は生後6カ月の幼児から10歳まで、母子家庭や自閉症児など約20人を預かっているという。責任者の和田アンナさんは1989年に13歳の養子を溺死事故で失っており、それをきっかけに恵まれない児童向けの施設を始めたそうだ。山口ロータリークラブの寄付は、一世の高齢者介護を支援しつつも、ブラジル人児童福祉施設にも援護―というバランス感覚がなかなか絶妙。