法務省がブラジルの刑務所の収監者数は60万人を超えたと発表したと24日付伯字紙が報じた。
14年6月現在の収監者数は60万7731人で、米国222万8424人、中国165万7812人、ロシア67万3818人に次ぐ世界4位だ。これら3国の収監者は08~14年に8~24%減ったが、ブラジルは33%増。00年~14年では年7%、計161%増(人口の16%増の10倍)で、18年の収監者数はロシアを越える見込みだ。10万人当たりの収監者数は300人で、米国の698人、ロシアの468人、タイの657人に次ぐ4位だ。
州別収監者は、全体の36%を占めるサンパウロ州の21万9053人が1位。同州の10万人当たりの収監者数は497・4人で、マット・グロッソ州の568・9人に次ぐ。
収容人数37万6669人収容のところに60万7731人収監(収容率161%)と、相変わらずの過密状態だ。18~24歳31%、25~29歳25%、30~34歳19%で、若者が多く。黒人67%(人口比51%)、白人31%(同48%)で、黄色人種と先住民は各1%(同1%と0%)も気になる。学歴は、小中学校中退53%、中卒12%、高校中退11%、識字能力はあるが通常の教育は受けていない9%、高卒7%、識字能力なし6%などとなっている。