ホーム | 日系社会ニュース | 美空ひばり銅像が史料館へ=中平マリコさんの仲介で
笑顔を見せる中平さん(左から3人目)ら
笑顔を見せる中平さん(左から3人目)ら

美空ひばり銅像が史料館へ=中平マリコさんの仲介で

 株式会社ひばりプロダクションの加藤和也社長から、歌手の中平マリコさんを通じ、ブラジル日本移民史料館に歌手・美空ひばりさんのブロンズ像(体長45センチ、重さ15キロ以上)が寄贈された。贈与式が23日午後、文協ビル3階の史料館事務所で行なわれ、呉屋春美会長や森口イナシオ史料館運営委員長、山下リジア副委員長らが出席した。
 当地で10年以上公演活動をしてきた中平さんは、本業の広告代理店を通じて同プロダクションと友好関係を持っている。2010年の美空ひばりフィルムコンサート以後に、史料館に関連展示品がないことを移住者から聞かされ、ひばりさんの長男である加藤社長に相談したという。
 「であれば是非これをブラジルへ」と預かったものが、東京都渋谷区の自宅に保管されていたブロンズ像だった。中平さんは、「ひばりさんはブラジルのことが大好きだったこともあり、事務所からは『できることがあれば何でも』とおっしゃって頂いた。奥さんの(加藤)有香さんからはさらに、特製の扇子と浴衣も受け取りました」と報告。寄贈品が無事に文協へ手渡されると、安堵の表情を見せた。
 今年は美空ひばりブラジル公演から45年目で、式当日の日本時間24日はひばりさんの二十七回忌にあたった。「日本側でも喜んでいただけた。ひばりさんのファンが多い移住者へこうした機会を提供でき、私にとっても光栄です」と喜んだ。
 なお展示開始時期は、今のところ未定。