汚職疑惑のＣＢＦ会長＝３年で所有不動産額２・７倍

今月９日、公聴会で自らの汚職疑惑に答えるデル・ネーロ会長（Alex Ferreira/Camara dos Deputados）

　マルコ・ポーロ・デル・ネーロブラジルサッカー連盟（ＣＢＦ）会長がＣＢＦと関わりを持ち始めて以降、同氏所有の不動産の価値が１・７倍になったと２５日付フォーリャ紙が報じた。
　今年４月にＣＢＦ会長に就任した同氏は、１２年３月、当時のマルコ・マリン会長のもとでＣＢＦ副会長に就任した。以来同氏は、３年間でリオ市に二つ、サンパウロに一つの豪華マンション、総額５７０万レアル分を新たに購入し、同氏所有の不動産の価値は、３２５万レアルから８９５万レアルに跳ね上がった。
　１２年３月、当時のＣＢＦ会長テイシェイラ氏が辞任したとき、同氏は後継会長マリン氏の片腕となり、同年６月にＣＢＦ副会長になった。
　ＣＢＦ副会長の給与は月額１万レアルに過ぎない。０３年からＣＢＦ会長に就任する１５年４月まで務めたサンパウロ州サッカー連盟会長の給与は月額５万レアルだった。また、ＦＩＦＡと南米サッカー連盟（Ｃｏｎｍｅｂｏｌ）の要職も兼任しており、弁護士事務所の共同経営者にも名を連ねている。これらの給料は分かっていない。
　米国連邦警察（ＦＢＩ）は、デル・ネーロ会長はサッカー・ブラジル杯の放映権獲得に伴う便宜供与の見返りの賄賂をマリン氏と分けていた疑いがあるとしている。
　リオ市の二つの屋上付メゾネットマンションは有数の高級住宅地であるバーラ・ダ・チジューカにあり、１２年６月に購入したサンパウロ市の高級住宅地イジエノーポリスにあるマンションは、床面積６０２平方メートルで駐車場が四つある。