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ブラジルでもアレルギー表示=小麦や牛乳などの有無明記

 国家衛生監督庁(Anvisa)が24日、アレルギーを起こす可能性のある原材料を含む食品や飲料は、包装にもそれを明記するよう義務付ける事を決めたと25日付伯字紙が報じた。
 適用期間は12カ月だから、全ての食品や飲料の包装には1年以内に、アレルギーを引き起こしうる物質(アレルゲン)を含んでいるか否かが表記されるようになる。
 表記が義務付けられたアレルゲンは、小麦や大麦、ライ麦などの麦類、クルミ、魚、卵、大豆、アーモンド、ピーナッツ、栗類、ヘーゼルナッツ(アヴェラン)、カシューナッツ(カスターニャ・デ・カジュー)、カスターニャ・デ・パラー、マカダミアンナッツ、牛乳、蟹などの甲殻類、ペカン、ピスタシオ、松の実(ピノリ)とそれらの加工品、包装や作業時の手袋に使われる天然ゴム(ラテックス)の18項目だ。
 これらを含むか製造過程で限れ込む可能性がある製品は、成分表の下に太字かつ目立つ色で「~を含み(または~を含みうるため)、アレルギーを起こす可能性あり」と明記する必要がある。
 アレルゲンを含んでいる事を明記するようにとの働きかけは10年位前に始まった。従来の表記では加工後の名称が使われたりして、アレルゲンの有無を知るのが困難な例も多かったが、今後はより明確に表記される。
 食物アレルギーは、食物に含まれるたんぱく質を異物として認識する事で過剰反応を起こすもので、主な症状は皮膚のかゆみ、じんましん、セキなどで、重症だと、呼吸困難、意識を失う、血圧低下でショック状態になるなど、危険な場合もある。ブラジルでは、何らかの食物に対するアレルギーを持っている人は1・5~5%と見られている。