「6月祭(フェスタ・ジュニーナ)を知らずに2度目の6月(ジューニョ)が過ぎていく」とぼやいたら、友人が招待してくれた。
彼の姪っ子姉妹が通う学校の生徒が学年ごとに披露するお遊戯会といった様相で、「私の作った衣装が一番」と祖母が胸を張り、我が子を写真やビデオに収めようと場所取り合戦に熱が入る様子は日本と変わらない。
年端も行かない子供達、男の子は口髭を描き、女の子はそばかすメイクを施し、カウボーイハットと、チェックのシャツにジーンズの格好を「田舎くさいね」と言ったら「そういうお祭りだ」と教わった。
「ブラジルの学校はこうなっているのか」と興味津々で校舎を歩いたり、定番のホットワインで身体も温め、祭りを大いに堪能した。「生徒の叔父の友達」と名乗る外国人の私を、身分証の確認すらせずに入れてくれたことに、多民族国家ブラジルらしさの一端を感じた。(規)