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出席者での記念撮影(前列左から2番目が吉岡さん)
出席者での記念撮影(前列左から2番目が吉岡さん)

吉岡黎明さんに旭日双光章=教育や福祉面での貢献に

 日本政府「平成27年度春の叙勲」で、救済会「憩の園」前会長の吉岡黎明さん(78、二世)が旭日双光章を受章した。6月24日午後3時より在聖総領事公邸で叙勲・伝達祝賀式が執り行われ、日本ブラジル文化福祉協会の呉屋春美会長はじめ日系4団体の会長、親族や友人等、20人以上が出席し、受章を祝った。
 サンパウロ総合大学等で社会福祉士として活動し、1997年から4年間、奈良県の天理大学で客員教授を務めた。06年から13年まで憩の園会長として、高齢者介護講習会等を通して日系・地域社会の福祉水準向上に寄与。また帰伯労働者情報支援センター(NIATRE)の創設に関わり、帰伯者の就労支援にも尽力した。現在は帰伯子弟の教育支援を行なう教育文化連帯学会(ISEC)会長を務める。
 中前隆博総領事は安倍総理からの表彰状を代読して吉岡さんの胸元に勲章を授け、「高齢者が増加する日系社会において福祉、介護分野において多大な貢献をされている」と賞賛を送った。
 挨拶に立った吉岡さんは「自分は本当に恵まれている。多くの仕事を経験し、多くの人と出合った。自分に関わった人たちに深く御礼を申し上げたい」と語った。憩の園の吉安園子会長は、「今日を期に、さらに高齢者の方が暮らしやすいような社会活動をされることを期待する」と激励した。