3日、ブラジリアで、ジウマ大統領、五輪組織委関係者の出席のもと、来年のリオ五輪の聖火リレーのためのトーチがお披露目されたと4日付ブラジル各紙が報じた。
聖火リレーは来年5月にブラジリアから始まり、8月5日にリオデジャネイロ市マラカナン競技場で開催される五輪開会式の聖火点灯式で終了する。
聖火リレーは車両に守られて進行し、ブラジル全土約500都市を通過するが、聖火のトーチからトーチへの引き継ぎは300都市でのみ行われる。
3日には、トーチからトーチへの聖火の引継ぎが行われ、聖火が一晩留まる83都市が発表された。聖火が通過する都市の最終リストは来年の初めに発表される。
聖火リレーは1万2千人が参加して行われ、各人が約200メートルを走る。五輪組織委と聖火リレーのスポンサーは、今後2カ月の間に聖火ランナー応募要項を発表する。リレーに参加する1万2千人は、犯罪歴がないかなどを調査した上で決定される予定だ。
聖火採火の儀式は2900年前と同じで、古代オリンピック発祥の地、ギリシャのオリンピアで、太陽の光から採られる。その後トーチは開催国のブラジルに運ばれる。五輪組織委員会の招きで、ジウマ大統領もその式に参加する予定だ。
75社と競合するコンペを勝ち抜いて選ばれたトーチは、サンパウロ市のシェレス&ハヤシデザイン事務所によってデザインされたもので、新しいアイデアが埋め込まれている。走っているときはトーチの中に聖火をガードしているが、受け渡しの際にはばねでトーチが上部に開いて炎が立ち、聖火の受け渡しを行い易くする仕掛けだ。
トーチの開いた部分は五輪マークにも含まれる黄色、緑、青に光る。この3色は、リオの太陽、山、海を表現している。また、トーチ開閉部の一番下で、唯一、波型に開く部分は、コパカバーナのアトランチカ大通りにある、白と黒の波を象った歩道のタイルのモザイク模様を模している。(7月4日フォーリャ紙より)