いよいよ県連日本祭りが再来週に近づいてきた。日伯外交120周年を迎える今年だが、会場運営が民間企業に委託され、大幅に会場賃料が値上げされ、連邦も州政府も資金難で公的支援がゼロとなり、県連は27万レ程度の赤字を見込んでいる▼だが県連は「今中止にするとスポンサーを申し出てくれていた企業に迷惑がかかる。貯蓄を切り崩して強行し、来年以降につなげたい」と決断した。日本祭りは移民80周年を機に始められた伝統行事であり、日本文化をテーマにした純粋な地元開催イベントとしては世界最大規模を誇る。県連の勇断を称賛したい▼先週、読者から編集部に「日本祭りを赤字覚悟でやると記事で読んだ。無理して来年からなくなったら大変だから、少しでも寄付で協力したい」という電話がかかってきた。県連幹部と相談すると「そのような志は本当にありがたい。嬉しい限りだが、特に寄付用の口座はないので、その分、前売り券を買ってほしい。それが我々には一番ありがたい」とのこと▼毎年20万人前後が入場するが、65歳以上は無料のために実は大半の一世や二世の高齢者はタダ。件の読者のような志がある人は寄付だと思って、敢えて前売り券(15レ、当日は18レ、各県人会などで発売中)を買ったらどうか▼行く予定がなくても協力だと思って前売り券を買うのもいい。日本祭りに行ったことがない孫がいたらプレゼントする手もある。自分も日系人だと自覚を深めるキッカケになるかも。コロニアの大黒柱が困った時にはひと肌脱ぐ。しかも、さりげなく――。そんな目にみえない〃貧者の一灯〃こそがコロニアの伝統ではないか。(深)
前売り券を売っている場所のリスト
http://www.festivaldojapao.com/noticias/pontos-vendas-ingresso-2015/