リオ州交通局は7日、リオ市の観光名物で、6人の死者と50人の負傷者を出した11年の事故以来、補修工事のために止まっていた路面電車「ボンデ・デ・サンタテレーザ」の試験走行を行った。
補修工事は14年のW杯までに終了し、W杯中の操業開始が見込まれていた。1年遅れの試験走行は当面、乗客を乗せずに行われ、4台の路面電車が10日間、ラルゴ・ダ・カリオカ~ラルゴ・ド・クルヴェロ間を走って、ブレーキの調子などを確認する。
現在テストを行っている区間は総走行区間10キロの10分の1以下の900メートルで、全ての区間の工事が終了する期日は決まっていない。当局は来週から、乗客を乗せた車両も走らせてみる意向だが、当面は無料で乗せる予定だ。
同局長のカルロス・ロベルト・オソーリオ氏は建設請負業者に対して、工事の遅延と終了見込みが未確定である事の責任を問い、「我々は契約解除の寸前にいる。全線開通がいつになるかは、請負業者がいつまでに工事を終わらせられるかにかかっている。我々は、工事会社からの誠意ある回答を得ないままで開通予測を発表することは避けたい」と語った。
リオ州交通局側は45日以内にラルゴ・ドス・ギマランエスまでの工事が終了することを望んでおり、建設会社がそれまでに工事を終了できない場合は契約解消も念頭に入れている。(7日付G1サイトより)