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個人衛生用品の売上げ減る=23年間で初めての出来事

 ブラジル衛生品・香水・化粧品協会(Abihpec)が10日、上半期の同部門の売上げは昨年同期比で1%減ったと発表したと10日付フォーリャ紙サイトや13日付コスメチクス・オンラインなどが報じた。
 化粧品や香水等の個人衛生用品の売上げは、1992年に減税の恩恵を受けて以来、23年間、常に成長の一途をたどっていたが、1~6月の売上げは、インフレ調整をしない時点で既に、昨年同期比1%減となり、業界関係者を驚かせた。
 業界関係者は、売上げの減少は、ブラジル経済の減速化による購買力の低下や、サンパウロ州などでの水危機で入浴回数や時間が減った事でシャンプーや石鹸等の使用量も減った事、工業製品税(IPI)の徴税率が変わった事などが複合的に影響したと見ている。
 Abihpecのジョアン・カルロス・バジリオ会長は、「下半期は歳末商戦などもあるから業績は改善する」と見ている。同会長は、経済危機や解雇増加で消費者の購買力が落ちているため、ナタール(クリスマス)商戦の時期もより廉価なプレゼントを探す人が増えると予想しており、100レアルまでの商品が多い化粧品や香水類の売上げが回復する可能性は他の業界より高いはずだという。