ブラジル広島県人会(平崎靖之会長)は18日、6月に着任した中前隆博・在サンパウロ総領事を会館に招き、歓迎会を催した。
役員、会員ら約60人が出迎えた。雅子夫人、次男の遼城(はるき)くん、長女季子(ときこ)ちゃんも出席した。
平崎会長による総領事の略歴、県人会の活動の紹介に続き、中前総領事は、「私を育ててくれた古里広島のみなさんにお会いでき、今後支えて頂きながら仕事出来ることは何よりの幸せ」とあいさつ、花束を贈呈された。
今年卆寿を迎えた〃長老〃の谷口範之さんが乾杯の音頭で祝賀会に移り、参加者らは食事に舌鼓を打ちながら歓談を楽しんだ。
余興として、ブラジル神楽保存会が、目出度い席に舞う『恵比寿』を披露、広島弁で来館を喜ぶ口上を述べ、やんやの喝采を受けていた。夫妻は、感激の面持ちで楽屋を訪れ演者らを労った。
「大感激。県人で良かった」と笑顔を見せたのは同じく広島出身の雅子夫人。「(今までの赴任地で)県人との交流などなかった。移住者が多いと知ってはいたが、これほどまでとは」と目を丸くしていた。
平崎会長は、「大変喜んで頂けたようで我々も嬉しい限り。赴任中はもちろん、県人として末永く応援して頂ければ」と上気した様子で話していた。