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サンパウロ市=幹線道路の制限速度改正=事故件数の削減を目標に

 サンパウロ市のマージナル・チエテ、ピニェイロスの両幹線道路の制限速度改定が20日より施行されたと20日付伯字紙が報じた。
 ピニェイロス幹線道路の追い越し車線は時速90キロ(以下「時速」省略)から70キロに、一般車線は70キロから50キロになり、チエテ幹線道路は追い越し車線が90キロから70キロに、中央車線が70キロから60キロに、一般車線は70キロから50キロになる。
 チエテ幹線道路では2・4キロおき、ピニェイロス幹線道路では2・75キロおきに速度レーダーが設置され、速度超過の場合、超過の度合いに応じて85・13レアルから、574・62レアルの罰金が科せられる。
 フェルナンド・ハダジサンパウロ市長は、両幹線道路での事故を減らす目的で、制限速度の改正を行った。14年には73人が死亡し、1400人が負傷している。
 交通工学者のワギネル・コロンビーニ氏は、ドライバーが前を走る車との車間距離を充分にとらないことが事故の原因となっており、制限速度が低く抑えられた事で、運転手がブレーキを少しでもかけやすくなり事故減少につながればと期待を寄せている。
 サンパウロ州交通工学社(CET)は、制限速度改正の目的は、現状の数値を少しでも減少させ、特にバイクや自転車で走行する者、歩行者などの犠牲を少なくする事だとした。