サンパウロ市南部で排水溝が詰まり、現場近くの日本人宅のトイレから「逆流した水が噴水のように飛び出した」という話を耳にした。しかも市役所の担当部署に電話をかけても応じてくれず、メールで現場の写真を送信し、挙句の果てには「これ以上長引いたら裁判に」と警告したところ、ようやく駆けつけたそうだ。結局、解決したのは約1カ月後のこと。インフラの弱さに加え、対応の鈍さにも頭を悩ませる。リオ五輪用の立派な競技場や選手村建設以前に、やるべきことは山ほどあるのでは。
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マーサー・コンサルティング・マネジメント社が毎年調査する、207都市を対象にした駐在員の生活費ランキングが発表された。順位が上にあるほど、生活関連の物価が高い。今年は米ドル価値の上昇の影響で多くの都市の順位が大幅に変動したというが、ブラジルからはサンパウロ市が40位(昨年49位)、リオが65位(67位)、ブラジリアが150位(144位)にランクイン。東京は11位(7位)、大阪が32位(23位)に入る。ちなみに1位は昨年同様のルアンダ(アンゴラ)で、家賃で言えば、東京の1・7倍だとか。
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