全国の護國神社を巡拝し日本国歌を奉唱しているオペラ歌手の鶴澤美枝子さん(64、香川)が5月末から当地に滞在、各地で公演を行い日伯両国歌を披露している。
オペラ歌手暦48年になる彼女は、4年前から「君が代」を歌い始め、日本各地の神社で奉唱を行ってきた。現在はブラジル国歌にも取り組んでいる。「心を込めて国歌を歌うことで、各国の友好に繋がれば。世界平和を願っている」との強い想いがある。
当地には共通の知人を通じて、移住者の鈴木功さん=ミナス在住=を頼り単身訪れた。鈴木さんがコーヒー豆を卸すブラジリアのセアザの客に、大使館勤務の外交官がいたことから、彼の計らいで大使館行事(7月1日、自衛隊記念日レセプション)で斉唱することになった。「まさか招待されるとは」と今も驚きを隠せないでいる。
山内徹防衛駐在武官からは「世界平和を願うのは我々も同じ。それを実行する姿に敬意を表します」と励ましを受けた。サンパウロ市でもACAL七夕祭りや幼稚園、老人ホームなどで精力的に歌声を披露し、「来年もまた来てほしい」「国歌を聞いて心の中は涙で土砂降りです」など感激の言葉をかけられたという。
来社した鶴澤さんは当地で公演を行なう場所を募っており、「日系に限らず学校、病院、施設など、呼ばれればどこへでも国歌などを歌いに行きます」と意欲を見せた。滞在は8月22日まで。
公演の依頼は協力者の佐藤直さん(電話=11・99192・1610 、メール=ssbiotec@terra.com.br)、本田泉さん(同・98461・7654)、またはニッケイ新聞のマリア、山根(同・3340・6060)まで。
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