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広大なUSP警備に新方式=「交番」方式で未然に抑止

 12月導入をめどに検討されてきたUSP内の新警備方式だが、6月にサンパウロ市のサンパウロ総合大学(USP)キャンパス内で強姦事件が起きた事で早期採用を求める声が高まり、9月までに80人から120人のキャンパス内専属の警察が配置される事となったと23日付伯字紙が報じた。
 サッカー場470面が取れるほどの広大なUSPキャンパス。22人の軍警が巡回で警備に当たっているが、防犯カメラは59箇所に設置されているのみ。強姦事件当時、同広場前には一台の防犯カメラも設置されていなかった。
 サンパウロ州保安局長アレシャンドレ・デ・モラエス氏は「訓練は最終段階にあるが、拙速な配備は行えない。教職員、学生とのミーティングを終え次第配備する」と述べた。
 同キャンパスで採用される新警備方式はサンパウロ市でも90年代の終わりから採用されている日本の「交番」方式だ。
 移動可能な簡易派出所が現場に駐在することで、警察が現場事情に精通する。事件後に対処するのではなく、未然に防ぐことに重点を置いたものとなっている。
 さらに新警備システムでは638台の防犯カメラの設置が予定されている。ジョゼ・アントニオ・ヴィジンチンUSP保安部長は、「予算の都合上、一度に638台は設置できない。暗くて危ないと学生から苦情の出ているところから順に設置していき、16年末までに設置を終える」と述べた。