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UFCの記者会見でのラウジー(左)とベッチの絡み(Alexandre Loureiro/Inovafoto)
UFCの記者会見でのラウジー(左)とベッチの絡み(Alexandre Loureiro/Inovafoto)

総合格闘技=世界最強女性がブラジルでファイト=ラウジー迎え撃つベッチ

 8月1日に総合格闘技団体、アルティメット・ファイト・チャンピオンシップ(UFC)の第190回大会がリオのHSBCホールで行なわれる。現在世界的に話題の「世界最強女性」ロンダ・ラウジー(アメリカ)がメイン・イベントでやって来ることが話題となっている。
 現在27歳のラウジーは、総合格闘技の概念を大きく変えた女性としてここ数年話題となっている。2008年の北京五輪柔道の70キロ級で銅メダルを獲得した彼女は、2010年に総合格闘技に転向し、13年にUFCで世界バンタム級のチャンピンに輝く。一見、普通の金髪美女風の風貌から想像できない男性顔負けの激しいファイトで注目され、これまで「男性が主流で当たり前」とされていたUFCの興行の中でも、どんどん人気を上げていった。
 そんな彼女の魅力に気がついたのはハリウッドで、14年はシルヴェスター・スタローン主演の「エクスペンダブルズ3」、そして15年は日本でも大ヒットした「ワイルド・スピード7」で女戦士として出演し、総合格闘技に興味のない人にも、その存在をアピールした。
 こうして、世界で最初とも言うべき「スター女性格闘家」としてのラウジーの人気は世界的なものとなった。今回のUFCでの来伯でも、いたるところでファンからサインや記念写真を求められる姿が連日ブラジルのメディアで報道されていた。
 そんなラウジーをUFCのメイン・イベントで迎え撃つのが、ブラジル人最強女性のベッチ・コレイアだ。総合格闘技デビューは29歳と遅咲きのベッチだが、ボクシング、キック・ボクシングを主体としたそのスタイルで、デビュー3年で現在の戦績は9戦無敗。同じく11戦無敗のラウジーとの「無敗対決」が早くから注目されていた。
 30日に行なわれた記者会見でも、ラウジーとベッチが早くも絡み合う、タイトル・マッチお約束の光景が見られ、ファンを沸かした。
 「バンタム級なら男のUFC選手でも半分は負けるのでは」とまで言われるほど強いラウジー。だが、そんな彼女にもしベッチが勝てば、総合格闘技王国ブラジルに、新たな女性スターが誕生することになりそうだ。