銀行業務集中サービス会社セラーザ・エクスペリアン社(以下、セ社)が6月末現在でまとめたデータによると、ブラジルの債務不履行者は労働力人口の3分の1にあたる5640万人で、債務総額は2430億レアルに上ると10日付フォーリャ紙が報じた。
半年毎の債務不履行者数は12年6月の統計開始以来最大で、昨年同期より230万人増えた。
セ社が1274人の消費者に聞いた結果、64%は失業や生活コスト上昇でやりくりが苦しくなったというが、債務が増えるに任せる人や自己破産に頼る人も相当数いる。クレジットカードの請求は一部だけ払う人は13・7%、そのまま消費を続け、債務の支払い放棄という人も6・99%いた。失業率と利子上昇で債務不履行者は今後も増える見込みだ。
金融業者は平均60日間、消費者と債務支払いを交渉後、消費者に支払い滞納通知を送信するようにセ社に依頼するが、それでも支払わないとブラックリストに名前が載る。ネット上で借金の再交渉を試みる消費者も増えており、今年前半も960万人が無料でブラックリストから名前を消すサイトにアクセスした。