在サンパウロ日本国総領事館(中前隆博総領事)が今年で創立百年を迎えたことを記念して4日、百団体に対して「在外公館長表彰」の伝達式を行なった。総領事公邸に受章団体の47都道府県人会、教育機関、各地方文協、邦字紙等100団体200人以上が出席した。
中前総領事は団体の名前を一つひとつ読み上げて代表者に賞状を手渡すと、「今年は色々な節目が重なる特別な年。表彰だけでは伝わりきらない思いがあるが、日頃お世話になっている皆様に感謝の意を表する」と挨拶した。続いて呉屋春美・文協会長が祝辞を述べ、祝賀会が開かれた。
坂本アウグスト栃木県人会長は「日本文化を残そうという取り組みが評価されたのでは。これからも子や孫に伝える活動を続けたい」と話した。
県人会47団体に次いで受章数が多かったのは、教育団体の約30。開校10年を数え、授業に日本語教育を導入する「スザノ日伯学園」で、開校以来校長を務める安楽恵子さんは、「これを弾みに、さらに充実した教育を提供できるように努めていきたい」と喜びを語った。