【既報関連】コロニア出身の大衆演劇団「響ファミリー」(響彬斗座長)と「優美」&「喜楽」のジョイントコンサートが8、9の両日、文協大講堂で行なわれ、延べ約1500人が来場した
「喜怒哀楽」のテーマ通り、総勢20人の出演者が涙あり、笑いありの約30演目を2時間以上に渡り演じた。来場者は間髪を入れずにあちこちから登場する出演者を忙しそうに目で追い、楽しんでいた。
上演前の会見で「(コ日系社会の高齢者に)〃孫〃の顔を見せたい」と語っていた彬斗さんの3人の子どもたちも、堂々演技で無事にブラジルの初舞台を踏んだ。長男の一之譲くん(6)と共演した「母ざんげ」では、盛り上がっていた会場の空気が一気に変わり、母子の悲劇の物語に会場も思わず涙した。
総出演の「花魁道中」では、彬斗さんと弟の一真さんの2人が演じた艶やかな花魁を中心に、巨大な笠や色彩豊かな着物の数々が登場し、豪華な幕引きになった。
彬斗さんは「皆さんの心に響け、という思いで結成した響ファミリーは、コロニアの皆さんの応援で10年目を向かえることができた」と感謝を述べ、「来年もまた来ていいですか」と問いかけると、会場は大歓声で答えた。
夫婦で来場していた斉藤伸一さん(66、北海道)は「子どもたちの演技も堂々として大したものだった。来年また来て成長した姿を見せてほしいね」と感想を話した。
サンパウロ市はもちろん、リンスやソロカバなど遠方から多くの人が来場しており、出演者全員で出口に立ち、一人ひとりを握手で見送った。
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