15~17歳の少女4人が暴行、強姦の上、崖から投げ落とされ、1人が死亡するという、全国を震撼とさせたピアウイ州カステロ・ド・ピアウイ市での事件に、地元で警備会社を経営する軍警が関与していたとの疑惑が浮上している。
5月27日に起きた事件では、40歳の成人男性1人と未成年者4人が起訴されたが、有罪判決を受けた後、未成年者のひとりが教育センター内で暴行されて亡くなるという事件も起きた。
検察は、成人男性が未成年者4人を指揮して起きた犯行という線で報告書をまとめ、5人を起訴したが、事件から2カ月以上経って、同市内で警備会社を経営する軍警が未成年者達に金を払い、市民の不安を駆り立てるような事件を起こさせていたとの疑惑が表面化してきた。
この軍警は人口1万8千人の同市内で勤務しつつ、警備会社を経営していたが、同市から80キロのカンポ・マイオールに異動となった事を不満とし、未成年者達に金を払って犯罪行為を働かせたりしたとされる。このせいで同市内での犯罪発生件数は急増。軍警は市民の不安を駆り立てる事で、自分自身が市内勤務に戻る事と警備会社の契約者を増やす事を狙ったと見られている。
起訴された未成年者の内、最も年下の1人は報酬として2千レアルを受け取ったという。少女襲撃事件を担当した検察官や裁判官もこういった情報を手に入れてはいたものの、軍警自身を起訴するための証拠がなく、不起訴とせざるを得なかったようだ。
同州の軍警監察局は現在、これらの情報の真偽のほどを確認している。(17、18日付バンジニュースより)