連邦政府は、議員・企業家の反発が予想される中、金融取引暫定納付金(通称銀行小切手税、CPMF)の復活を画策していると27、28日付伯字各紙が報じた。
1996年に創設され、2007年に消滅したCPMFの復活は、27日にジウマ大統領と経済関係3閣僚(アロイージオ・メルカダンテ官房長官・ジョアキン・レヴィ財相・ネルソン・バルボーザ予算企画相)によって決まり、週明けに提出される16年度の予算案に盛り込んだ形で発表される見通しだ。
政府の草案では税率は0・38%で、年間の徴税額は700億レアルになる見込みだ。
27日付伯字紙が同税復活の可能性を報じた後、閣内や議会、企業家から強い反発が起きたため、アルトゥール・シオロ保健相は「医療・保健部門の財源に特化した税新設が話し合われている」と説明した。
検討中の案では、同税による収入は連邦政府と州、市で分割される。エスタード紙によれば、国が0・2%、州が0・1%、市町村が0・8%を受け取るとの案が出ているようだ。
ジウマ大統領は、議会の承認を得る難しさを認識しつつも、CPMF復活に意欲を見せているが、レナン・カリェイロス上院議長は「好況時に増税はありえるが、不況時の増税は自殺行為」とし、エドゥアルド・クーニャ下議長も「個人的には反対だ、議会の支持を得られる可能性も低いだろう」と述べた。
タグ:ジウマ大統領