ホーム | 文芸 | 刊行 | 日下野良武著『ブラジル万華鏡』=ユーモア交え素顔を活写

日下野良武著『ブラジル万華鏡』=ユーモア交え素顔を活写

「ブラジル万華鏡」

「ブラジル万華鏡」

 日本の地方紙・業界紙などにコラムを執筆しているサンパウロ在住のジャーナリスト日下野良武さんが、7月下旬に熊本日日新聞社から『ブラジル万華鏡~南米大国の素顔と未来~』(253頁、税抜き1400円)を上梓した。
 ブラジル好きな人、料理好きな人、これから発展が期待される国に興味のある人向けの一冊。「女性リーダー」「2014年W杯」「リオ・オリンピック」「日系移民」など37編のエッセイを通し、ブラジルをユーモアたっぷりに描写する。約半年間で脱稿し、文章には自身で撮った写真を添えた。
 1965年に初めてブラジルの土を踏んでから半世紀。これで手掛けた本が9冊となった日下野さんは、「本を出せるのも全て支えてくれた人々のおかげ」と感謝を示し、「型にはまった日本社会を離れ、冒険したい人に読んでもらいたい」と話した。
 当地入荷は2カ月後の予定。日系書店で販売される。出版祝賀会は10月16日にホテル日航熊本で行われる。
 熊本商科大学(現熊本学園大学)卒、71年サンパウロ新聞東京支社長、82年本社勤務のためサンパウロ州に転居。93年からフリーに転向。著書に「オイ! ブラジル」等多数。2013年10月に東久邇宮国際文化褒賞受賞。