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空港への鉄道整備再延期=PACの遅れが主要因と知事

 当初の公約では14年に完成予定だったが、昨年11月に16年完成と発表された、サンパウロ市東部とグアルーリョス空港を結ぶサンパウロ州都電公社(CPTM)13号線の完成が、17年末か18年初頭に再びずれ込んだと1日付エスタード紙が報じた。
 9カ月で2度目の遅延の知らせは、8月31日にジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)によってもたらされた。同知事は連邦政府からの経済活性化計画(PAC)の補助金2億5千万レアルが出ない事を理由に挙げた。
 PACの遅れは、14年のW杯までの完成が公約されていたもう一つのプロジェクトの遅延にもつながっている。サンパウロ市南部コンゴーニャス空港からCPTM9号線のモルンビー駅に伸びる17号線のモノレールがそれで、現時点では完成予定さえ立っていない。
 このモノレールはモルンビー駅からさらに西へ伸び、将来的に地下鉄4号線と連結する予定だったが、州政府は方針を変え、最低限、CPTM9号線のモルンビー駅までの区間は、同知事任期中に完成させる予定だ。
 PACの補助金が開放されたのは昨年の4月の事で、連邦政府が官報で公表した。サンパウロ州知事は8月31日に開催されたグアルーリョス市での都市間バスの専用レーン開通式で、「我々は受け取れるはずだった予算を受け取れていないし、いつになるのかも知らされていない」と述べた。